歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークは、歯の表面に集まる目には見えない細菌からできているネバネバとした薄い膜です。プラークは次第に堅くなって歯石となります。これが感染を招き、次第に歯の周囲にポケット(歯と歯肉の隙間)ができ、歯を支持している組織(歯肉や歯槽骨等)を破壊していくのが歯周病です。
歯周病は本人に自覚がないままに進行するという病気でもある為、当院では歯周病が進行していると思われる患者様には十分に歯周病に関する説明を行ない、治療の必要性をお話しております。
歯周病の治療には、患者さんそれぞれにあった計画的な治療が必要となります。
歯周治療を希望して来院される患者さんの多くの場合は、歯周病の何らかの症状がすでに現れており、かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。治療は早く終わるにこした事はありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。
1.プラークコントロール
歯周ポケット(6点法)及び位相差顕微鏡(細菌)検査の結果などを元に、まず歯の表面のプラーク(歯垢)の除去を行います。
きちんとした治療と定期的なしっかりとしたメインテナンスを行なえば、歯周病は改善していきます。
治療によって歯周病が改善すれば、定期的なメインテナンスに移ります。歯周病はバイオフィルム感染症です。ですから、適切にプラークコントロールする事で、バイオフィルムの形成を防ぐ事ができます。適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病の進行を食い止める事ができます。
プラークコントロールは、患者様ご本人が家庭で行なう事が中心となりますが、歯周病は容易に再発してしまう病気の為、定期的に来院して頂き検査(検診)する事をお勧め致します。歯周病でお悩みの方、是非一度、ご相談下さい。
保険診療:健康保険各種取り扱い、保険診療費に準ずる。